超音波画像観察≪肘の超音波画像観察のポイント≫⑰

超音波画像観察≪肘の超音波画像観察のポイント≫⑰

超音波画像観察≪肘の超音波画像観察のポイント≫⑰


今日は肘の超音波画像観察のポイントをご紹介します。とくに肘関節外側に発生する病変に対して行う方法です。外側型野球肘などに対して行う方法ですね。つまり上腕骨小頭を中心に観察します。写真①は肘の骨模型で外側から矢状面上で見たものです。肘前方からプローブ走査しますと、写真②のような超音波画像が描出されます。しかし黄色い部分が描出されて赤い部分は隠れているため描出できません。つまり前方からだけだと上腕骨小頭全体は評価できません。特に野球肘で長橈側手根伸筋が短縮緊張している場合は肘伸展ができないのでなおさらです。そこで写真③のように肘関節を最大屈曲させます。そうすることで隠れていた上腕骨小頭を露出し後方からのプローブ走査を加えると全体が評価できるわけですね。これをご理解していただいて、次回の症例をご覧ください。


(公社)滋賀県柔道整復師会 川戸 典知

 

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