⑩「学んでみよう(国試対策)」-2020年1月号

⑩「学んでみよう(国試対策)」-2020年1月号

今月は、2020年版 必修対策 『柔道整復学理論』(実技編を含む)35問を出題させていただきます。

2020年1月分(協力 ジャパン国試合格)

問題1 定型的鎖骨骨折の診察で正しいのはどれか。
1. 脱衣は患側から行う。
2. 血管拍動の確認は患側のみで行う。
3. 肩関節脱臼との鑑別に留意する。
4. 神経損傷の有無は健側と患側で比較する。

【解答】 4 【柔実】p.64-65
[必修] 7.定型的鎖骨骨折の診察および整復 B.血管・神経損傷 ア.イ.ウ C.患者の介助 ウ
1.鎖骨骨折に限らず脱衣は健側から、着衣は患側からが原則である。
2.血管拍動の確認は必ず健側と患側を比較して行う。
3.鎖骨遠位端部骨折では肩鎖関節脱臼との鑑別を要する。

 

問題2 定型的鎖骨骨折の固定法でないのはどれか。
1. デゾー(Desault)包帯
2. ハンギングキャスト法
3. リング固定法
4. セイヤー(Sayre)絆創膏固定

【解答】 2 【柔理5】p.186-189
[必修] 8.定型的鎖骨骨折の固定 E.固定の手順 ア
ハンギングキャスト法は、上肢の自重を利用した固定法で、上腕骨外科頸骨折、上腕骨骨幹部骨折などに用いる。1,3,4は代表的な鎖骨骨折の固定法である。

 

問題3 上腕骨外科頸外転型骨折の症状で正しいのはどれか。
1. 骨折のため血腫が著明である。
2. 肩峰と大結節の距離は接近する。
3. 骨折部は後方凸の変形を呈する。
4. 皮下出血斑は上腕外側部に出現する。

【解答】 1 【柔理5】p.194-196
[必修] 9.上腕骨外科頸外転型骨折の診察および整復 A.診察 ウ
1.上腕骨外科頸外転型骨折は骨折のため血腫が著明で、肩関節は血腫のために腫脹して見える。
2.上腕骨外科頸外転型骨折では近位骨片の骨片転位は軽度内転になることから、肩峰と大結節の距離は拡大する。
3.上腕骨外科頸外転型骨折では骨折部は前内方凸の変形を呈する。
4.上腕骨外科頸外転型骨折では皮下出血斑は上腕内側部に出現し、骨折部の位置により内胸部まで及ぶ。

 

問題4 上腕骨外科頸外転型骨折の整復法で正しいのはどれか。
1. 遠位骨片の短縮転位の除去――― 術 者
2. 近位骨片の内方転位の除去――― 助 手
3. 遠位骨片の前方転位の除去――― 術 者
4. 遠位骨片の内方転位の除去――― 助 手

【解答】 3 【柔理5】p.195
[必修] 9.上腕骨外科頸外転型骨折の診察および整復 E.整復操作 イ
上腕骨外科頸外転型骨折の整復法は患者の腋窩にタオルなどを通し上方に引いて第1助手が固定する。第2助手は肘関節を直角位で遠位骨片軸方向に牽引する(遠位骨片の短縮転位の除去)。この時に内転させて胸壁へ持ってくる。術者は遠位骨幹部を外方へ引き出すようにする(遠位骨片の内方転位の除去)。その後、術者が遠位骨片を前方から圧迫し整復する(遠位骨片の前方転位の除去)。

 

問題5 上腕骨骨幹部三角筋付着部より遠位骨折の固定肢位で正しいのはどれか。
1. 肩関節下垂位、水平屈曲30〜40度、肘関節直角位、前腕回内回外中間位
2. 肩関節外転70度、水平屈曲30〜40度、肘関節直角位、前腕回内回外中間位
3. 肩関節外転70度、水平屈曲30〜40度、肘関節直角位、前腕回内位
4. 肩関節外転70度、水平屈曲30〜40度、肘関節直角位、前腕回外位

【解答】 2 【柔理5】p.201-202
[必修] 10.上腕骨骨幹部三角筋付着部より遠位骨折の固定 E.固定の準備 ア
上腕骨骨幹部三角筋付着部より遠位骨折では近位骨片は外方に、遠位骨片は後上方へ転位する。整復は近位骨片に遠位骨片を合わせる事から固定肢位は肩関節外転位である。肩関節外転70度、水平屈曲30~40度、肘関節直角位、前腕回内回外中間位である。

 

問題6 コーレス(Colles)骨折で正しいのはどれか。
1. 転倒時に手背部を衝いて受傷する。
2. 骨折時、骨に掌側凸の屈曲力が働く。
3. 遠位骨片は回内する。
4. 尺側転位が高度な場合、銃剣状変形を呈する。

【解答】 2 【柔理5】p.232-234
【柔実】p.157-161
[必修] 11.コーレス骨折の診察および整復 A.診察 ア.ウ
コーレス骨折は、手掌を衝いて転倒した際に橈骨遠位端部に掌側凸の屈曲力が働き骨折が発生する。遠位骨片は背側、橈側、短縮、回外転位を呈する。橈側転位が高度になると銃剣状変形を呈する。

 

問題7 コーレス(Colles)骨折で正しいのはどれか。
1. 背側転位が大きい場合、鋤形変形を呈する。
2. 手部は尺側へ偏位する。
3. 整復時は肘関節を伸展位とする。
4. 転位軽度の場合、牽引直圧整復法を適用する。

【解答】 4 【柔理5】p.232-235
【柔実】p.157-161
[必修] 11.コーレス骨折の診察および整復 A.診察 ア.ウ E.整復操作 ア.イ
1.背側転位が大きい場合はフォーク状変形を呈する。鋤形変形はスミス(Smith)骨折の変形である。
2.コーレス骨折では、手部は橈側に偏位する。
3.整復時は肘関節を90度屈曲位とし、助手は近位骨片を把握する。
4.転位が高度の場合は屈曲整復法を適用する。ただし、高齢者で関節内に骨折が及ぶものは適用しない。

 

問題8 コーレス(Colles)骨折後の初期の固定で正しいのはどれか。
1. 肘関節伸展位、前腕回外位、手関節軽度屈曲位、軽度尺屈位で固定する。
2. 再転位防止として手指の運動を禁止する。
3. 固定処置終了後、副子の圧迫による疼痛の有無を確認する。
4. 入浴のため患者自身で固定除去し、再固定するよう許可する。

【解答】 3 【柔理5】p.235 【柔実】p.157-161
[必修] 12.コーレス骨折の固定 B.固定肢位 ア.イ C.患者への説明 ア F.固定後の確認 ア
1.肘関節90度屈曲位、前腕回内位、手関節軽度屈曲位、軽度尺屈位で固定する。
2.固定範囲に含まれない手指の関節は、積極的に屈伸運動を行わせ拘縮予防に努める。
3.固定後には固定具の圧迫による疼痛の有無を確認しなければならない。
4.骨折後の初期では、固定除去による再転位の恐れがあるため、入浴時も固定を装着するよう指導する。

 

問題9 第5中手骨頸部骨折の固定で正しいのはどれか。
1. 第5指のみを固定する。
2. MP関節90度屈曲位で固定する。
3. IP関節伸展位で固定する。
4. 固定範囲は前腕から末節骨を含める。

【解答】 4 【柔実】p.185-187
[必修] 13.第5中手骨頸部骨折の固定 E.固定の手順 ア.イ.ウ
第5中手骨頸部骨折は初期に、不全骨折や疼痛が強い場合等に、整復せずに固定する場合がある。固定肢位は、手関節軽度伸展位、MP関節40~70度屈曲位、IP関節軽度屈曲位とする。固定法は、アルミ副子を掌側にあて、合成樹脂製キャスト材を背側にあてて固定する方法と、アルミ副子を背側にあて、ロール状の枕子を握らせて合成樹脂製キャスト材で固定する方法がある。固定範囲は前腕から末節骨を含め、第5指であれば、隣接指の第4指とともに固定する。

 

問題10 肋骨骨折の絆創膏(屋根瓦状)固定で正しいのはどれか。
1. 重度では厚紙を併用する。
2. 絆創膏は吸気時に貼付する。
3. 絆創膏は損傷部周囲から肋骨弓下縁に向かうように貼っていく。
4. 貼付範囲外をアルコール綿で清拭しておく。

【解答】 1 【柔実】p.418
[必修] 14.肋骨骨折の固定 E.固定の手順 ア.ウ.
肋骨骨折の絆創膏(屋根瓦状)固定では、絆創膏を貼付する範囲をアルコール綿で消毒し、呼気時に貼付していく。その際、肋骨弓下縁から上方に向かって少しずつ重ねながら貼付していく。

 

問題11 肩鎖関節上方脱臼の第二度で認めるのはどれか。
1. 肩鎖靱帯完全断裂
2. 菱形靱帯完全断裂
3. 円錐靱帯完全断裂
4. 烏口鎖骨靱帯完全断裂

【解答】 1 【柔理5】p.262-263
[必修] 15.肩鎖関節上方脱臼の診察および整復 A.診察 ウ
肩鎖関節上方脱臼は程度により分類され、第一度は関節包や肩鎖靱帯が部分断裂しているもの(捻挫)、第二度は肩鎖靱帯が完全断裂しているが、烏口鎖骨靱帯は断裂していないため、関節面の接触が1/2程度は保たれているもの(不全脱臼)、第三度は関節包・肩鎖靱帯・烏口鎖骨靱帯が完全断裂し関節面の接触が無いもの(完全脱臼)である。

 

問題12 肩鎖関節上方脱臼の固定で正しいのはどれか。
1. 整復すれば患部が安定するため、患肢を保持する必要はない。
2. 綿花枕子及び絆創膏は肩峰部を通過するように貼布する。
3. 絆創膏による固定は脱臼部に圧迫感がないように行う。
4. ロバート・ジョーンズ(Robert-Jones)固定では肘関節部の局所的圧迫がないか注意する。

【解答】 4 【柔実】p.213-217
[必修] 16.肩鎖関節上方脱臼の固定 E.固定の手順 ウ F.固定後の確認 ア
1.肩鎖関節脱臼では、上肢が下垂し上方脱臼となるため、患肢の引き上げは重要である。
2.鎖骨遠位端部を通過するように貼布する。
3.再脱臼を防ぐために適度な圧迫感は必要である。
4.ロバート・ジョーンズ固定では、肘関節部(肘部管など)の圧迫を注意しながら、上腕部が正しく押し上げられていることが重要である。

 

問題13 肩関節烏口下脱臼の症状はどれか。
1. 鎖骨下の膨隆
2. 肩峰下の膨隆
3. モーレンハイム窩の膨隆
4. 三角筋部の膨隆

【解答】 3 【柔理5】p.266
[必修] 17.肩関節烏口下脱臼の診察および整復 A.診察 ウ
1.鎖骨下に骨頭の膨隆を触れるのは鎖骨下脱臼である。2.肩峰下に骨頭の膨隆を触れるのは脱臼していない場合や鑑別として上腕骨外科頸骨折が考えられる。3.モーレンハイム窩に骨頭の膨隆を触れるのは烏口下脱臼である。4.三角筋部に骨頭の膨隆を触れるのも脱臼していない場合や鑑別として上腕骨外科頸骨折が考えられる。

 

問題14 肩関節烏口下脱臼の整復でコッヘル(Kocher)法で行わない肩関節の操作はどれか。
1. 内 旋
2. 伸 展
3. 外 旋
4. 屈 曲

【解答】 2 【柔理5】p.267
[必修] 17.肩関節烏口下脱臼の診察および整復 E.整復操作 イ
コッヘル法は弾発性固定している上腕の長軸末梢方向に牽引し内転する。牽引を維持しながら上腕を外旋し、外旋位のまま側胸壁を滑らせるように屈曲する。最後に内転・内旋して整復を完了するが、この操作の中に伸展の要素は含まれていない。

 

問題15 肩関節烏口下脱臼の固定で誤っているのはどれか。
1. 肩関節軽度屈曲、内旋位で固定する。
2. 固定範囲は肩関節部のみである。
3. 若年者ほど固定期間は短くなる。
4. 腋窩神経の圧迫を軽減させるために腋窩部に綿花を入れる。

【解答】 3 【柔実】p.226-227
[必修] 18.肩関節烏口下脱臼の固定 B.固定肢位 イ E.固定の手順 イ.ウ.エ
3. 30歳代以下では、反復性脱臼の予防を優先して考え、5~6週間固定する。40歳代以上では、関節拘縮の予防を優先して考え、3週固定する。

 

問題16 肘関節後方脱臼の診察で誤っているのはどれか。
1. 肘頭の後方突出がみられる。
2. 上腕三頭筋が索状に隆起する。
3. 肘関節70度屈曲位で弾発性固定される。
4. 強い疼痛のため患肢を動かさない。

【解答】 3 【柔実】p.323-324
【柔理5】p.272
[必修] 19.肘関節後方脱臼の診察および整復 A.診察 イ.ウ
1.2.4.は典型的な症状である。その他ヒューター三角の乱れ(肘頭高位)、前腕が短縮してみえるといった症状もおさえておく必要がある。
3.肘関節後方脱臼では軽度屈曲位(30~40度)に固定される。脱臼の固有症状で、弾発性抵抗ともいう。

 

問題17 肘関節後方脱臼の固定で正しいのはどれか。
1. 前腕を回外位にて固定する。
2. 固定後の疼痛や圧迫感が強い場合は肘関節を軽度屈曲位とする。
3. 上腕近位部から手PIP関節部手前まで固定を施す。
4. 高度な靱帯損傷がみられない場合では固定期間1週間を目安とする。

【解答】 2 【柔実】p.236
【柔理5】p.272-273
[必修] 20.肘関節後方脱臼の固定 E.固定の手順 ウ.エ
1.前腕の肢位は中間位または回内位とする。
2.原則肘関節90度屈曲位であるが、患者が疼痛や圧迫感を強く訴える場合、肘関節は鈍角屈曲位(軽度屈曲位)にする。
3.固定範囲は上腕近位部から手MP関節手前まで施す。
4.高度な靱帯損傷がない場合の脱臼では3週間とし、その後1週間提肘を行うのが望ましい。また、肘関節に不安定性がみられる場合は4週間以上の固定を要する。

 

問題18 肘内障で正しいのはどれか。
1. 患肢を前腕回外位で下垂させている。
2. 腕尺関節部に限局した圧痛を認める。
3. 腫脹は肘関節全周に及ぶ。
4. 手関節部の疼痛を訴えることがある。

【解答】 4 【柔実】p.241-244
[必修] 21.肘内障の診察および整復 A.診察 イ.ウ.エ.オ
1.通常、患肢は前腕回内位で下垂している。
2.腕橈関節部に限局した圧痛を認める。
3.腫脹などの炎症所見は認めない。ただし、発症翌日以降の受診では軽度の腫脹を認めることがある。
4.肘関節部以外に、前腕や手関節部の疼痛を訴えることがある。また、患児が手関節部を押さえて動揺を防ぐことから、保護者は肩関節や手関節の損傷と思っていることもある。

 

問題19 示指PIP関節背側脱臼で誤っているのはどれか。
1. 弾発性固定が明確でない場合が多い。
2. ロバートソン(Robertson)の三方牽引法は関節軟骨の損傷が高度な場合に適応する。
3. 整復後に著明な側方動揺性を認める場合は観血療法を適応する。
4. 固定期間中はPIP関節屈曲位を保持する。

【解答】 4 【柔実】p.245-253
[必修] 22.示指PIP関節背側脱臼の固定 B.固定肢位 イ C.患者への説明 ア
1.弾発性固定が明確でないことが多く、腫脹の強いPIP関節捻挫と見誤ることがある。
2.関節面の粉砕骨折など関節軟骨の損傷が高度な場合、観血療法またはロバートソンの三方牽引法の適応となることが多い。
3.整復後に特に20度以上の側方動揺性を認める場合は観血療法の適応となることが多い。
4.PIP関節は屈曲位拘縮を起こしやすいため、PIP関節の固定肢位は経時的に伸展位に近づける。

 

問題20 肩腱板損傷の検査で誤っているのはどれか。
1. 有痛弧徴候
2. ドロップアームサイン
3. インピンジメント徴候
4. サルカス徴候

【解答】 4 【柔実】p.259
【柔理5】p.290,296
[必修] 23.肩腱板損傷の診察 D.検査手技・動作 イ
1.2.3.は肩腱板損傷であり、他にクレピタスなどがある。
4.サルカス徴候は上腕を下方に引き下げると、肩峰と上腕骨の間に間隙がみられる動揺性肩関節の検査である。

 

問題21 上腕二頭筋長頭腱炎で正しいのはどれか。
1. 経時的に皮下出血斑が現れる。
2. 結節間溝部に圧痛を認める。
3. 上腕二頭筋の筋腹が遠位側に移動する。
4. 著明な可動域制限がみられる。

【解答】 2 【柔実】p.265
[必修] 24.上腕二頭筋長頭腱損傷の診察 A.診察 ウ
1.3.は上腕二頭筋長頭腱断裂でみられる。また腱断裂であっても他動運動は可能である。
2.上腕二頭筋長頭腱炎の圧痛部位は結節間溝にみられる。
4.上腕二頭筋長頭腱炎では、外観上、目立った特徴はみられず、著明な可動域制限はない。

 

問題22 大腿四頭筋肉ばなれで正しいのはどれか。
1. 完全断裂では24時間後に陥凹を触知できる。
2. HBD(heel buttock distance)で重症度を評価する。
3. 皮下出血斑は受傷直後より著明にみられる。
4. 中間広筋に好発する。

【解答】 2 【柔理5】p.392
[必修] 25.大腿部打撲・肉ばなれ、大腿四頭筋、ハムストリングA.診察 ア.ウ.エ
1.陥凹は受傷直後には触知できるが、時間の経過とともに腫脹が現れ、段差に触れにくくなる。
2.HBD(heel buttock distance)は膝関節の屈曲角度を腹臥位で計測する。屈曲角度で軽度、中等度、重度に分類される。
3.皮下出血斑は24時間以内では現れにくい。
4.大腿四頭筋肉ばなれは大腿直筋に好発する。

 

問題23 ハムストリングスの肉ばなれで正しいのはどれか。
1. 重症度が高いほど下肢伸展挙上角度は小さくなる。
2. 血腫はほとんどみられない。
3. 大腿二頭筋では近位部から中央部にかけて好発する。
4. 半腱様筋では中央部から遠位部にかけて好発する。

【解答】 1 【柔実】p.361-363
【柔理5】p.393
[必修] 25.大腿部打撲・肉ばなれ、大腿四頭筋、ハムストリングスの診察 A.診察 ア.ウ
1.下肢伸展挙上(SLR)の角度は重症であるほど小さくなる。
2.血腫は経時的に出現し、欠損部を満たすため数時間経過すると陥凹は触れにくくなる。
3.大腿二頭筋では中央部から遠位部にかけて好発する。
4.半腱様筋では近位部から中央部にかけて好発する。

 

問題24 膝関節内側側副靱帯損傷の側方動揺性テストで正しいのはどれか。
1. 患肢の筋を緊張させる。
2. 健側と比較する。
3. 膝関節を90度屈曲させる。
4. 最大の力でストレスを加える。

【解答】 2 【柔実】p.378 【柔理5】p.437
[必修] 26.膝関節側副靱帯損傷の診察 D.検査手技・動作 ウ
不安定性を把握するには、疼痛を軽減させ筋弛緩の得られる肢位が必要となる。膝関節側方動揺性テスト(Lateral instability test)では、膝関節0度と30度屈曲位の二方法で実施する。健側と患側を比較することも重要である。

 

問題25 前十字靱帯損傷の徒手検査で、陽性所見でないのはどれか。
1. 脛骨の前方引き出し症状
2. 不明瞭なエンドポイント
3. スナッピング症状
4. 脛骨の前内方への亜脱臼

【解答】 3 【柔実】p.398-399,436-437
[必修] 27.膝十字靱帯損傷の診察 D.検査手技・動作 エ
前十字靱帯は、脛骨の前方偏位および下腿内旋を制御している。
1.前方引き出し検査、ラックマンテストの陽性所見である。
2.ラックマンテストの陽性所見である。
3.半月板損傷におけるマックマレーテストの陽性所見である。
4.Nテストの陽性所見である。

 

問題26 マックマレー(McMurray)テストで必要としないのはどれか。
1. 脛骨の前方引き出し症状
2. 膝関節の屈曲・伸展
3. 下腿の内旋・外旋
4. 関節裂隙の触知

【解答】 1 【柔実】p.382-383
【柔理5】p.436
[必修] 28.膝関節半月板損傷の診察 D.検査手技・動作 ウ
マックマレーテスト
患者を背臥位とし、股関節・膝関節を最大屈曲位にして、内外側関節裂隙部に手を当てながら、足部を把持し、下腿に内外旋力を加えて伸展する。

 

問題27 膝関節内側側副靱帯損傷の固定後の神経障害と血行障害の確認で誤っているのはどれか。
1. 脛骨動脈の拍動
2. 膝窩動脈の拍動
3. 脛骨神経領域の運動
4. 腓骨神経領域の感覚

【解答】 2 【柔実】p.379-380
[必修] 29.膝関節内側側副靱帯損傷の固定 F.固定後の確認 ウ.エ
2.損傷部より遠位での拍動にて確認する。膝関節部に固定を施すため、固定包帯等の上から膝窩動脈拍動を確認することはできない。1.の脛骨動脈の他、足背動脈にて確認する。3.4.はそれぞれ確認する神経領域として適切であり、運動や感覚の異常の有無を確認する。

 

問題28 下腿三頭筋の肉ばなれで正しいのはどれか。
1. 若年者に発生頻度が多い。
2. 腓腹筋内側頭からアキレス腱への筋腱移行部に好発する。
3. 足関節他動的屈曲強制で疼痛を誘発する。
4. マトレス(Matles)テストが陽性となる。

【解答】 2 【柔実】p.388-389,398-399
【柔理6】p.422
[必修] 30.下腿三頭筋肉ばなれの診察 A.診察 ウ D.検査手技・動作 イ
1.中高齢に多い。
3.足関節の他動的伸展(背屈)強制や自動的な屈曲(底屈)を行うと損傷部の疼痛が増強する。
4.マトレス(Matles)テストは、腹臥位で膝関節伸展位から90度屈曲した際の足関節の肢位によりアキレス腱断裂を判定するテストで、正常では軽度底屈位となる足関節が背屈すれば陽性である。

 

問題29 アキレス腱断裂で固定除去の目安となるのはどれか。
1. 自動的に足関節の背屈が可能である。
2. 受傷後6週である。
3. つま先立ちができる。
4. 腫脹が減退している。

【解答】 2 【柔実】p. 395
[必修] 14.アキレス腱断裂の固定 E.固定の手順 エ
アキレス腱断裂の固定期間は受傷後4~6週が目安である。受傷後2~3週で固定の変更とし、受傷後6週または足底部全体で荷重したときに不安感がなければ固定を除去していく。

 

問題30 前距腓靱帯損傷で正しいのはどれか。
1. 足関節内側から前足部にまで腫脹が出現する。
2. 限局性圧痛は外果前下部に認める。
3. 足部の外がえしを強制すると疼痛が増強する。
4. 足関節捻挫では前脛腓靱帯損傷に次いで多い。

【解答】 2 【柔実】p.404
[必修] 32.足関節外側靱帯損傷の診察 A.診察 ア.ウ
足関節捻挫は前距腓靱帯損傷の受傷頻度が最も高く、多くは内返しが強制されて発生する。そのため、足部の内返しを強制すると疼痛は増強し、腫脹は外果前方から下方に出現する。

 

問題31 前距腓靱帯損傷で誤っているのはどれか。
1. 腓骨遠位端裂離骨折と鑑別を要する。
2. 重症度が高いと距骨傾斜角の異常を認める。
3. 既往がある場合、関節弛緩を認めることが多い。
4. Ⅰ度損傷は前方引き出しテストが著明である。

【解答】 4 【柔実】p.404-405
[必修] 32.足関節外側靭帯損傷の診察 A.診察 ウ
靱帯損傷はⅠ度(微小損傷)、Ⅱ度(部分断裂)、Ⅲ度(完全断裂)に大別される。関節の動揺性はⅢ度損傷で認められる。

 

問題32 前距腓靱帯損傷の固定で正しいのはどれか。
1. 足関節0度の肢位で固定する。
2. 絆創膏固定では下腿遠位外側から足底を通過し内側へ添付する。
3. 完全断裂の固定期間は5週である。
4. RICEの「C」は禁忌である。

【解答】 1 【柔実】p.406-408【柔理5】p.407
[必修] 33.足関節外側靱帯損傷の固定 B.固定肢 イ E.固定の手順 イ.ウ.エ
2.絆創膏の貼付の一法として下腿遠位内側から足底を通過し、下腿遠位外側に貼付する(スターアップ)。これは内返し強制により発生するため、外返しになるよう固定するためである。3.完全断裂では固定期間は6~8週要する。4.RICEのC(Compression(圧迫))が禁忌となるのはコンパートメント症候群が挙げられる。

 

問題33 下腿骨骨幹部骨折の固定肢位で正しいのはどれか。
1. 膝関節伸展位
2. 膝関節90度屈曲位
3. 足関節伸展位
4. 足関節20度屈曲位

【解答】 4 【柔理5】p.346
[必修] 34.下腿骨骨幹部骨折の固定 B.固定肢位 ア
下腿骨骨幹部骨折の固定は、金属副子で大腿後面中央部から足MP関節手前まで、膝関節軽度屈曲位、足関節軽度屈曲(底屈)位で固定する。

 

問題34 巻軸包帯を巻き始めるときの最初の部位名はどれか。
1. 帯 頭
2. 帯 耳
3. 帯 身
4. 帯 尾

【解答】 4 【柔固】p.5
[必修] 35.包帯法 A.包帯各部の名称
1.帯頭とは、包帯を巻いたときにできる軸(巻軸)の両端のことをいう。頭、軸頭、軸心ともいう。
2.帯耳とは、一般的に帯身の両端を耳という。
3.帯身とは、包帯を広げた時の表面をいう。体ともいう。
4.帯尾とは、包帯を巻軸状に巻き始め、最終の端の部分をいう。すなわち、包帯を巻き始めるときはこの帯尾からとなる。尾、始端、尾端ともいう。

 

問題35 副子の一次固定に用いる包帯法はどれか。
1. 麦穂帯
2. 蛇行帯
3. 折転帯
4. 亀甲帯

【解答】 2 【柔固】p.22-41,380
[必修] 35.包帯法 D.基本包帯の種類と適応 ア~カ
1.数字の8の字に走行する包帯法で、体幹に連結する肩や股関節あるいは足や手関節に用いる。
2.第1行と第2行の間に間隔をあけて螺旋状に巻いていくもので、下巻きや副子の一次固定などに用いる。
3.包帯の走行を変更する場合や太さが一定でない部位を巻くときに用いる。
4.肘や膝関節など屈伸運動を行う関節に用いる。

以上35問

 

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