①「学んでみよう(国試対策)」-2019年4月号

①「学んでみよう(国試対策)」-2019年4月号

5問全部 正解できるかな?【正答率90%の問題】

問題内訳
今月は解剖学2問(№1、2)、生理学1問(№3)、柔道整復学理論2問(№4、5)、計5問となります。(協力 ジャパン国試合格)

問題1 正しいのはどれか。
1. 肩鎖関節は鎖骨と上腕骨との間の関節である。
2. 烏口鎖骨靭帯は烏口突起と鎖骨との間を結ぶ。
3. 胸鎖関節は胸骨体と鎖骨との間の関節である。
4. 鎖骨間靭帯は胸骨と鎖骨との間を結ぶ。

問題2 肺の栄養血管はどれか。
1. 気管支動脈
2. 肺動脈
3. 内胸動脈
4. 上横隔動脈

問題3 正常時の洞房結節で正しいのはどれか。
1. 固有心筋の一つである。
2. 体性神経が興奮を生じさせる。
3. 歩調とり電位を持っている。
4. 興奮伝導系の終末である。

問題4 膝蓋骨脱臼で正しいのはどれか。
1. 内側脱臼が多い。
2. Q角の減少は外側脱臼の発生要因である。
3. 自然整復されることが多い。
4. 外傷性脱臼の後に繰り返し再発するものを恒久性脱臼と言う。

問題5 固定の目的でないのはどれか。
1. 変形の矯正
2. 筋萎縮の防止
3. 安静保持
4. 良好な治療環境の確保


回答 解説 コメント

問題1 
【解答】 2 【解剖】p.43
1. 肩鎖関節は鎖骨と肩甲骨との間の関節である。
3. 胸鎖関節は胸骨柄と鎖骨との間の関節である。
4. 鎖骨間関節は両側の鎖骨の胸骨端の上縁を頸切痕を通って結ぶ。
※正答率93%(受験生1,892名)

問題2 
【解答】 1 【解剖】p.184
肺の栄養血管は気管支動脈である。機能血管は肺静脈である。
※正答率92%(受験生1,892名)

問題3
【解答】 3 【生理】p.38-42
1.興奮伝導系を構成する特殊心筋の一つである。
2.洞房結節では興奮が自動発生する。自律神経がその興奮頻度を調整する。
3.洞房結節では、活動電位の終了後に膜電位が安定せず、ゆっくりとした脱分極を生じる。これを歩調とり電位(前電位、ペースメーカー電位)といい、これが閾電位に達すると活動電位が発生する。
4.歩調とり(ペースメーカー)の役割を果たしているため、興奮伝導系の起始である。
※正答率90%(受験生1,892名)

問題4 
【解答】3 
【柔理】p.375-376
1.膝蓋骨脱臼は外側脱臼が多く発生する。
2.Q角は角度の増大は膝蓋骨脱臼の発生要因となる。
3.膝蓋骨外側脱臼は膝を伸展することで自然整復されてしまうことが多い。
4.恒久性脱臼とは膝の肢位に関係は常に脱臼しているものを言う。外傷性脱臼の後に繰り返し再発するものを反復性脱臼である。
※正答率93%(受験生1,892名)

問題5 
【解答】 2
 【柔理】p.98
固定とは一定期間患部の肢位を保持して関節運動を制限することにより外傷の治癒を図るものである。
1.変形の矯正と防止。
2.固定により関節運動や筋収縮活動が制限されているため、筋萎縮の防止は難しいが、症状の程度によっては固定期間中の等尺性運動により筋萎縮を最小限にするよう努めることができる。
3.患部を安静に保持。
4.患部の可動域を制限し、損傷組織の良好な治療環境を確保する。
※正答率95%(受験生1,892名)

★コメント★
5問全て正解された方、おめでとうございます!

今回は全て正答率90%以上の問題を出題致しました。
受験生のほぼ全員が正解している(正答率の高い)問題を間違えてはいけません。
国試合格への正しい捉え方は、難しい問題の正解を狙うのではなく、みんなが得点を上げる問題を確実に正解することです。
 今回のような正答率が高い問題を1問でも落とすことのないように、気をつけていきましょう。

 

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